とりあえず、今日も生きてる。

うつ病を患って現在失業中ですが、社会復帰するためもがく日々を送っています。

【看取りについて】

※あくまでも個人的な経験による偏見と一部フィクションです。

Twitter見てると看取りが苦手、というより精神的に影響を受ける方が多いように感じますが、個人的には看取りは特別養護老人ホームにおける仕事の醍醐味だと感じています。

ただ、そう思うのも過去に良い看取りを経験したからです。

私が介護を始めたばかりの頃、配属されていたユニットには10名の入居者の方がいましたが、その中でしっかり自己主張されていた入居者の話。

その方は下肢筋力の衰えから歩行が困難なため車椅子で生活されていましたが、悪く言えばワガママな方でした。

更に言えば、家族も要望の強い方だったので、苦手に思う職員も多かった記憶があります。

半年ほど関わっていたところ、老衰のため食事量も減り看取りに入ったのですが、ご本人の希望としては、

『オムツはしたくない、トイレで用を足したい』

しっかり意識表示ができ羞恥心も強い方なので当たり前の発言なのですが、それがワガママだと先輩職員は影で口を揃えて言っていました。

当時の私はそんな事お構いなしにトイレに移乗したり、口喧嘩したりして楽しく接していました。

幸い体重の軽い方だったので、こちらの負担はすくなかったのですが、ご本人は希望とはいえ体に負担が大きかったと思います。

看取りに入ったにも関わらず、ご本人の食べたい物を家族が持参されるため提供したり何かと大変だったのですが、最後の方は食事も摂れなくなり酸素と点滴で命を繋ぐ事になりました。

最終的に静かに息を引き取られたようです。
(亡くなられた日は有給で不在でした)

初めての看取りはあまり実感もなく終わりましたが、当初要望の強かった家族も最後には涙を流して感謝してもらえた事から初心者なりに自信に繋がった経験でした。

その後は看取りも回数が増える毎に、息を引き取られる瞬間に立ち合う事が増え当事者としての経験もしてきましたが、やはり最初のイメージが良かったのか抵抗なく対応出来るようになりました。

人はいつか死ぬということ。

いろいろな家族の形を垣間見てきたので一概には看取りが全てとは言えませんが、その方の最期を支える事が特別養護老人ホームで働く事の醍醐味だと思います。

もちろん、そう言った経験をする為には自分自身と周りの関係性が良くなくては出来ない事だと思うので、自己研磨を重ねるしかありません。

思い出補正されている部分もあるかもしれませんが、最初に良い経験を積ませてもらえて本当に良かったと思っています。

つづく?